並を注文すると得をするのは、なんでやねん
飛行機のビジネスクラスはなんでこんなに高いのでしょうか。
「片道も往復も運賃がほとんど変わらないのはなんでやねん」と思いませんか。航空会社の人に聞くと、ファーストクラスとビジネスクラスの席が全部埋まれば、それで採算が取れるようになっているんだそうです。あとは利益という設定で値段がつけられている。それでは納得がいきません。合理的ではないし、値段が不自然になってしまいます。
でも、最近はセレブなどと言われて、
そういう格差社会にも慣れてきてしまうと、それを「なんでやねん」と思わなくなってしまっています。でも、本当は「なんでやねん」と思わなければいけないのです。
「天婦羅そばはなんであんなに高いのやろう」ということも思います。
天婦羅がついているだけで、とにかく高い。
食べ物はとにかく、いちばん安いランクが得なのです。
いつも私は、3人で食事に行くと、松・竹・梅と三つ頼むようにしています。何が違うのかというと、一品余分についているだけだったりします。かに道楽には、並とマル特というのがあります。この間それを一緒に頼んだら、
味はまったく同じでした。値段は倍ぐらい違うのに。
結局、冷凍技術が発達して、「活け」も「冷凍」も変わらなくなってきたということでしょう。だから、食べると味が同じになる。うなぎの松竹梅は、量が違うだけですし。
だから、メニューは絶対にいちばん下を注文するべきです。
旅行はいちばん安いもので行くべきです。
これは秘策なのですが、
向こうに着いてから、キーをもらうときにホテルと交渉するといいのです。アップグレードしてくれというと、少し足すだけでものすごく安い値段でいい部屋に泊まれます。 スウィートにしたところで値段は知れています。
これはもう絶対のノウハウですよ。
満室の場合は駄目ですけど、たいがい空いていますから。一度、お試しください。
(書籍「なんでやねん 改訂版」より 西川雅夫著/書肆侃侃房)