「早割」が安いのは なんでやねん
ANAやJALの早割や超早割では
28日前、35日前、90日前に申し込んでも、きっちりその日に予定通り乗れるわけがない。
JTBや近畿日本ツーリスト、日本旅行など、旅行開始後は100%、48時間前までは50%、その前は2週間前、1カ月前とキャンセル料が発生します。最近「一休.com」などのインターネットで予約すると、ホテルも早く安く予約できてたいへん便利なのですが、当日お取り消し80%、前日20%といったように
きっちりキャンセル料は取られます。
このように早く予約をさせると、どうしてもキャンセルが多くなる。それがキャンセルビジネスなのです。
私は昨年末にひどい目に遭いました。
博多でいちばん美味いフランス料理をとってほしいと香港の人から言われて、1人3万円のコースを博多のお得意先の社長にとってもらった。
ところがその香港の人は行かなかったのです。電話番号を教えてあったので、香港から直接電話して行けないと言ったらしいのですが、店側から
「そんな方の予約は承っておりません」
と言われたので、それならそれでいいですと電話を切ったそうです。
店は博多のお得意先の名前で予約を受けているから、そんなことを言ったらしいのですが、キャンセル料が発生して9万円を払いました。お得意先から予約していただいているので、これは断れないですから。
それはともかくとして、キャンセルというのはなかなかすごいビジネスなのです。
今回、私の会社が頼んだホームページは400万円でしたが、それをプレゼンの段階でキャンセルしてほしいと言ったら、キャンセル料が336万円というではありませんか。何もシステムが完成したというわけでもないのに理不尽なことです。これもキャンセルビジネスです。
早く注文させると、絶対途中で変わるでしょう。
家の注文でも何かと変わるのです。「早いと安いですよ」と言われますが、とにかく急がされて注文すると何かと変わることが多いと、奴さんたちは知っているんですよね。
特注の服でも何でも、ボタンの位置などがちょっと変わると高くつく。
そのときに利益を上げていくわけです。なんでこんなにキャンセルビジネスが溢れているのでしょうか。これこそ、「なんでやねん」。
最初はグーなのです、でも少し変えるとチーになり、キャンセルするとパーに変わる。
それで全部おじゃんのパーになる。でも、よくよく考えると、変えるほうに非があるんですよ。ひょっとして裏返して考えると、ここにビジネスチャンスがあるかも知れません。
(書籍「なんでやねん」より 西川雅夫著/書肆侃侃房)





「早割」が安いのは、なんでやねん
